悪の組織パープルムーンというのは先輩が後輩を育て、導く、社会的な場所だ。
一方でスパイというのはスタンドアローンな存在。
スパイがいつどうなるか、というのをよく知っているのはスパイの方ではなくて総じて悪の組織の方である。
それはそうなのである、スパイ活動にそんなにしょっちゅう成功されていては組織なぞやっていられないのだから……
ましてや悪の組織にとって捕らえられたスパイが逃げ出す、というのは威信に関わる大問題!と思われるかもしれない。
しかし、そんなこともなかったりする。
その理由というのは、彼女達は自らまた戻って来るからである。
今や組織を纏める立場になったあかね様に一度は捕まり、調教を受けた女スパイIは、組織の男達の慰み者になるも、隙をついて、いや、隙という罠にハメられたのかもしれないが……
逃げ出した。
しかし、再び組織の秘密を探るべく乗り込んだ……
そして、あっさり捕まった。
(それはそれはあっさりと……
なんて間抜けなスパイなんでしょう……)
あかね様に幾度となく蹂躙されたその身体は、快楽を記憶している。
本人の意志とは関係なく、再び溺れ始める……
哀れなかわいい女スパイは、終いには慰み者の生活が忘れられずに戻って来た事を白状させられるのだった。
(女スパイの優等生現る……)