浮世を離れてニヤニヤせしむる。

いつまでもぼーっと座っているといつまでもそのままぼーっと座っていたくなる。

山崎マドカ方代

歌人として好きなのは圧倒的に山崎方代です。

いつまでも転んでいるといつまでもそのまま転んで暮らしたくなる。

こちらが正しい山崎方代の短歌です。

何故今新作が読めぬのかと。

しかし、良い陽気過ぎて、このまま時が止まればいいと思う。

こんな気持ち久しぶり。

小中学生の頃そういった気持ちに良くなっていたものです。

怠惰を文化的に捉えたい今日此頃。

僧侶時代の知人がですね、浮世離れしてる事が僧侶の一つの救いだ。なんてえ事を言っていた事がありましたが、女王様もそうですよ。

世俗から私の前でだけ離れられる事は至極大切な事で。

そりゃ私は政治の話を聴くのも、社会の話を聴くのも大好きですけどね。

ほーかいほーかい(そうかい、そうかい)とか言って何事にも聴いてんだか聴いてないんだかわからん位には感心していたいと常日頃思うわけです。

ついつい自分の考えを見出して確立しようなんて考えちゃうのは、きっと私がまだ幼いからなのだろうと思うわけです。

この歳で何をいうかと思うわけですけども。

65歳までまだ辛うじて倍以上あるんですよ………

この歳までの間に人間ってのは肺呼吸を覚えて、不快感と絶望と喜びを覚えて、泣くことを覚えて、はいはい覚えて、手と足が別のものだと覚えて、歩く事を覚えて、言葉を覚えて、四則演算を覚えて、英語を少し覚えて………………

まあ、とんでもない成長をするので、もう一度その時間を繰り返すと思うと、何でも出来そうな気がしますね。

それから、65歳から新たな事業を始める人もいて、そっから平均寿命までもなかなかに長い。

人生100年時代だなんて!!!

いやしかし、私の家系ではお酒を飲まない人というのは嫌に長生きでして、お酒にはすこぶる両親方とも弱いらしく、お酒を飲む人はすぐに身体を壊す家系なのだけれど、飲まない人は軽く90をオーバーしてゆくのである。

祖母は認知症はあれど、スーパー健康化け物です。ほんとに、妖怪です。

朝ごはんに饅頭6個食う健康体。

肋骨骨折しても3日気付かず、気付いて2日寝たらもう元気、計5日でぴんしゃんとしている。

アルコールが特別に好きじゃない私は早死する程飲む事も叶わず、事故以外で死ぬ気がしない。

認知症になるのは嫌だな、その、なんだ、認知症になって誰彼構わずSMの話をしたらどうしよう!!!!という気持ちでは居たんですが、考えてみたら本人は認知症なのでそれすら忘れられるからまあいいかなんて思ったり、認知症の新薬が生まれたことで、研究者様方マジで頼むよ…………等と思い直したりなんなり。

ただですよ人と言うのは「勉強」という物を始めるであろう7歳〜の大学卒業までの十数年間までの間に、その先の30年何を成したいかを考えて勉強するのがベストなわけだよね。

それが上手く機能せず、決めかねたまま、漠然と何か作ってたい………と思って特に何を?というのは定まらずに人生をここまでやってしまって、出家までして、いつの間にかSMするようになって、平均寿命が50歳だった時代にはもう余生ですけども。

あと最低30年、最悪60年近くあるかと思うと、この荒ぶる人生の反省を踏まえて、今度こそなにかこう、一本の道が欲しいと思うのもおかしな事ではない。

と、冒頭の方向性と、ここまでの方向性が相反した対極にあるという事が、これまた人らしいと思うのです。

そして、中学生の頃に定め残った私は、恐らく次の30年も定め残って、そこでもまた定め残って、なんだかよくわかんねぇ婆さんの一生を終えるのであろうと、思うのであった。

このまま浮世に触れずに生きて死にたい。

それだけは、願わずにはいられない。

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